たい焼きを探しに、静岡県藤枝市に来ました。 (訪れたのは、2011年2月)
静岡市から国道1号線を車で1時間くらい西に行った所に、江戸時代でいうところの、東海道22番目の宿場の藤枝市があります。
国道1号をしばらく走っていると、市街地に入ったあたりに緑町の交差点があります。目印は藤枝警察署の手前の交差点です。その交差点を右に入ったすぐの所に、「たい焼」の赤い幟がなびいてました。
三本ある幟の真ん中は「あんこ」の文字?たい焼きにあんこはつき物ですが、あえて「あんこ」の幟を出さなくても?と思いましたが、実は今回のたい焼き屋さんは、あんこを製造販売しているお店なのです。
お店は神谷製餡所さんです。
あんこは既にあるので、たい焼きを作ろうという発想がすばらしい。これは食べるのが楽しみになってきました。
店構えはたい焼き屋らしくない、まさしく工場。たい焼の幟がなかったら、ここでたい焼きを売っているとは思えません。
本当にたい焼きを売っているのか、工場の入り口に近づくと、ガラス扉の中に新たにたい焼きの幟が見えます。それでも少し入りにくい雰囲気があります。恐る恐る扉を開けると、入り口のすぐの所でたい焼きを作っていて、その奥であんこを製造していました。そして入口を入った右には、狭いながらもイートインスペースがあり、買ったたい焼きをその場で食べられるようです。
たい焼きの種類はあんことお茶があり、製餡所が作っているので、やはりあんこですよね・・・。でも静岡県となれば、お茶餡も気になります。でも僕は、とりあえず定番から食べてみたいので、ココはあんこにしました。
早速たい焼きを購入。店先で次から次と焼いているたい焼きの中から、神谷製餡所のスタンプが押された白い紙袋に、1匹入れていただきました。そして紙袋を手に持ち、お店・・・工場を後にしました。
袋の中から取り出したたい焼きは、くっきりとした綺麗な形をしてました。そのたい焼きを一口食べると、表面の皮がパリッとしていて、厚めの皮がふんわりとしたパンケーキのようなやわらかい食感です。周りに付いた羽根だけ食べても、ふわっとして結構美味しいです。そして中のあんこは、ふわっとした皮と相性がよく、なめらかな舌触りと程よい甘さがとてもいい。
と簡単に表現してしまいましたが、これは他で味わった事のない甘さです。たい焼きは形も重要なんですが、それでも美味しいのは、あんこが人気があるからでしょう。だってたい焼きを焼いている奥で、あんこを製造しているわけですから、その工程に無駄はありません?ほんとに、あんこのおいしさを知っているたい焼き屋さんといっても、過言ではないでしょう。
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