仙台駅で 高速試験車両 FASTECH 360 S に遭遇

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 2008年夏のある日、JR仙台駅(宮城県仙台市)の新幹線ホームにいると、反対側ホーム(盛岡方面)に見た事のない車両が停車していました。
 このシャープなラインと鋭角なノーズに、鉄オタでもないのに思わず写真を撮ってしまいました。隣にいたサラリーマンのグループも、この新幹線をバックに記念撮影をしていました。

 最近の新幹線はダックノーズのデザインをしていますが、この新幹線を動物に例えると、サメ(シャーク)でしょうか。下の部分は何となくサメの口に似ていませんか?赤いランプが点灯しているので、こちら側は後部車輌と思われますが、その赤いランプもサメの目に例えると、なんとなくそんな感じになって来ませんか?
 写真ではわかりにくいですが、車輪の部分が少し張り出したブリスターフェンダーになっていた、凄く速そうでとにかくカッコいいです。

 とここまでは2008年9月の goo ブログ記事の内容ですが、ブログの引っ越しの為に記事を整理していると、この新幹線の内容が出て来ました。
 当時(2008年)は深く調べていなく、簡単な内容で記載しました。でも17年が経ち、あらためて調べてみると、この車両は E954系 高速試験車両 FASTECH 360 S という事が判明しました。
 実はこの車両はJR東日本の試験電車で、将来的に360km/h走行を目指して開発されました。名前に「360」と付くのは、そんな理由です。そしてこの 高速試験車両 FASTECH 360 S は、進行方向の先頭車両の形状が異なり、上の写真は ストリームラインのフェイス(東京方向)で、反対のフェイス(青森方向)がアローラインといいます。この違いは、走行時に騒音などを計測する目的のようです。

 2005年6月から2009年6月までの運行され、その同年に廃車になったようです。その後、ダックノーズの新型車両 FASTECH 360 Z に引き継がれました。

 今考えると、レイな出会いでした。

 

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