たい焼きを探しに、栃木県足利市に来ました。 (訪れたのは、2012年6月)
場所は栃木県足利市。連日の雨続きで、近くを流れる渡良瀬川の水も濁り気味。こんなのどかな町並みの中に、古くからやっているたい焼き屋さんがあります。
最寄り駅は、東武伊勢崎線の足利市駅と野洲山辺駅の中間辺りで、東武伊勢崎線の高架下の交差点のすぐ近くに、今回お邪魔した三船屋菓子店さんがあります。この通りは昔は活気があったようにも感じられますが、今では数件のお店しかやっていなく、その中でも唯一活気があるのがこの三船屋菓子店さんです。
店の前には、たい焼きとアイスキャンデーの幟と氷の旗がなびいていました。たい焼きと氷とでは季節が真反対で、でもオールシーズンお店にはこれが良い組み合わせです。この日は夏日までではなく、まだまだたい焼きを食べても大丈夫な気候。お店の間口を全開にしていて、気兼ねなく入れそうな雰囲気があります。
通りすがりにお店の中を見ると、お客さんが数組入ってました。その大半は学生さんで、学校帰りに立ち寄っている様子です。皆さんが食べていたのはたい焼きではなくかき氷でした。それ以上に驚いたのが、店内の壁には20種類位のかき氷のメニューがズラーと並んでいました。確かに三船屋菓子店さんの情報では「かき氷もお勧め」とありましたが、まさかこんなに種類があるとは思ってもいませんでした。一瞬かき氷に心が動きましたが、それでも僕はたい焼きが目的です。
たい焼きを買おうと焼き型の前に立つと、横にアイスキャンデー(三船屋さんの表示通りに表現しました)の張り紙がありました。またまた夏の風物詩が心を揺さぶります。このアイスキャンデーは三船屋菓子店さん自家製の物のようで、あんこ・ミルク・カルピスなど懐かしい味に出会えそうです。
僕は1個100円(当時)のたい焼きを買い、三船屋菓子店さんを後にしました。袋に入ったたい焼きは熱々で、渡良瀬川から吹いてくる風を利用して、食べごろになるまで待つ事に。
しばらくして白い袋を開け、三船屋菓子店さんの たい焼きの頭を少し出し、それをガブリとひと口かじると、表面のカリカリとした食感がいいですね。でもその中は凄くやわらかく、ふわりとしたやさしい感じです。そしてあんこですが、最初のひと口はなんだか甘さが感じられず、なんとなく物足りなさがありました。でも食べ進むにつれて、その薄味の甘さが蓄積され、程よい甘さになっていきました。このあんこも三船屋菓子店さん自家製のようで、あんこだけの販売もおこなってました。僕も今までたくさんのたい焼きを食べて来ましたが、その中で一番と言っていいほどの薄味のあんこでした。でもこれならもう1匹は楽に食べれます。
レトロな雰囲気を残した三船屋菓子店さん。コンビ二も数多く立ち並ぶ現代で、部活終わりに立ち寄ってかき氷を食べる学生の様子は、時代が移り変わっても残したい昭和の風景です。やっぱりかき氷食べておけばよかったかな・・・。
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