たい焼きを探しに・・・・  美角屋(みかくや) in 長野県飯田市

たい焼き

 たい焼きを探しに、長野県飯田市に来ました。 (訪れたのは、2016年5月)

 長野県は縦に長い県で、飯田市長野県の南に位置します。飯田市に他ではあまり見かけない、信号の無い交差点があります。それがラウンドアバウトという交差点で、時計回りに移動する車の流れに、タイミングを見て合流するという、ヨーロッパでは古くから普及している方式です。よくフランスの凱旋門の映像に登場するような規模ではありませんが、交通量もそんなに多くないので、時計回りにスムーズに動いていました。この場所が2箇所(当時)あり、円の中心に緑が設けられいて、きれいな街並みの1つになってます。
 後で調べてみると、「平成22年度から(公財)国際交通安全学会と連携し、社会実験を実施してきました」(飯田市のホームページより)との事です。長野県警察本部には、急がば回れ「環状交差点」Start! という説明ページもありました。
 そんな飯田市に、たい焼き屋さんがあります。

 今回のたい焼き屋さんですが、 JR 飯田駅から5分~10分くらいの場所にあります。駅を背にして右方向に歩きます。飯田病院の交差点を右に曲がります。そして飯田線の踏切を渡り、飯田信用金庫が左に見えて来ます。そして通りを挟んだ左側にお目当てのたい焼き屋さんがあるはずですが、それらしきお店が見当たりません?ただ通りから細い路地に入る三角の場所に、古い小さな建物があります。確かあの場所のはずですが、お店の看板がありません?よく見ると、「営業中」の文字が!「あっ見つけた」と同時に、「やっていてよかった」という安堵の気持ちでいっぱいです。ただ店の中が見えなく、ちょっと躊躇してしまうのが正直な気持ちです。でもそこにたい焼きがあるのだから、気持ちを無にして買う事にしました。


 お店の名前は美角屋(みかくや)さんです。玄関の所に暖簾がかかっていますが、実際はお店の中ほどの、縦に2枚あるガラス窓の下の所から注文します。恐る恐る(その時の気持ちです)ガラス扉を開けると、中で年配のおばさんが1人で動いていました。その瞬間、不安な気持ちが吹っ飛びました。そしてたい焼きを注文。するとおばさんが、大きな白い袋を渡してくれました。100円(当時)を支払い、お店を後にしました。一瞬の出会いでしたが、すごく優しそうなおばさんでした。
 飯田駅に戻る途中、近くの公園で食べてみました。それにしても、たい焼きの大きさに対し大きな袋です。その中からたい焼きを取り出すと、この薄さは一丁焼き天然物)ではありませんか!それに表面の柄がないのは、長年焼いて来た年季が入った証拠です。
 美角屋(みかくや)さんのたい焼きを頭からガブリ。皮は薄いけれどちょっと硬いかな・・・・?確かに、既に焼いてあったので仕方ないですが、逆に考えると、冷めた状態でこの食感ならまずまずです。たぶん焼きたてなら すごくおいしいと思います。そして中に入っているあんこですが、たぶん自家製なのでしょう?甘さが微量で、小豆の味がほとんど占めている感じです。なので甘さを求めている方には、ちょっと物足りないと思います。でもなんかおいしい。小豆の形が若干残っている物あり、なんて言うか、田舎のおばあちゃんのあんこです。甘味を探りながら、1匹食べてしまいました。これならもう1匹食べられますね。

 ※ 今回にWordPressブログに引っ越すことになり、以前(gooブログ)の内容を確認すると、美角屋(みかくや)さんが移転していることを知りました。現在は飯田市座光寺にお店があり、お店の一角にカフェ(三角屋)も併設しているようです。
 美角屋(みかくや)さんの創業は昭和33年(1958年)で、僕が訪れた時にお店(上の写真)は、2代目の開業したお店で、一丁焼き天然物)のたい焼きの柄が薄れていたことから、美角屋(みかくや)さんの歴史を感じます。当時僕にたい焼きを渡してくれたおばさん(美角屋4代目もお元気なようで、後にお嫁さん(5代目)にお店が受け継がれ、現在は息子さん(6代目)に一丁焼き天然物)が継承されています。そして6代目夫婦で、新しいスタイルの美角屋(みかくや)さんに移り変わっています。
 僕が当時(2016年)gooブログに掲載した内容に、後日談をプラスしてWordPressブログに移しました。

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