横浜の元町公園上にある白いレトロな公衆電話ボックス

　神奈川県横浜市の元町から山側に登って行くと、元町公園があります。近くには横浜外国人墓地があり、閑静な住宅街の中に、オシャレなお店や洋館が立ち並んでいます。その通り（山手本通り）沿いに置かれた、珍しい電話ボックスが目に入って来ました。
　最近携帯電話の普及により、以前に比べて街中でも電話ボックスを目にする事が少なくなりました。そんな昨今、世間の流れなど気にする事無く、白いたたずまいで電話ボックスは立っていました。この静かな街並みに溶け込み、今は利用する人が少ないけれど、この電話ボックスに思い出を持っている人が、たくさんいる事でしょう。
　ただ僕たちが知っている電話ボックスとは違い、扉にかかれた「自働電話」と書かれていました。見た時には何の事か理解できませんでしたが、明治時代に日本に初めて電話がお目見えした時に、アメリカで言われていた「オートマティックテレホン」の直訳で、この呼び名になったようです。そして大正時代からは、皆さん馴染みの「公衆電話」になりました。
　「自働電話」と書かれたボックスの中に、テレホンカードもしくは現金（１０円＆１００円）でかけられる電話（公衆電話）が設置されていますが、テレホンカードの存在を知らない平成＆令和世代に、はたして電話を掛ける事が出来るでしょうか？
　僕は「自働電話」の文字を見てレトロ感をいだきましたが、テレホンカード使用の公衆電話も、既にレトロの域に入ってしまいましたね。